窓辺から暖かい陽射しが流れ込み、ルルーシュの部屋のベッドをお日様が照らす。

「んっ…」

瞼に明るさを感じ、ルルーシュはまだ眠い目を擦った。

隣にはスザクがルルーシュを抱き締めたまま眠っており、二人共体には何も纏っていない。

しかし、まどろんだ雰囲気がルルーシュの叫びで一転する。

「す、スザク?」

ルルーシュが下肢に僅かな違和感を感じたのだ。

スザク自身がルルーシュにまだ埋め込まれたままになっている。

強く抱き締められて身動きの取れないルルーシュはスザクを起こそうと必死になった。

しかし、元よりスザクより体力の無いルルーシュはスザクの腕を解けずにいる。

「スザクっ!!起きろっ!!」

ルルーシュは上半身をなるべく捻るが、比例するが如くスザクはルルーシュを抱き締める力を強くする。

無意識の中でルルーシュを離したくないと言う気持の現れだろうか、スザクの腕は離れそうに無い。

「体力馬鹿がっ!」

半ばヤケになってそうスザクに叫ぶルルーシュだが、スザクには聞こえていないようだ。

「んっ…ルル……」

スザクがルルーシュの名前を呼んだので、ルルーシュはスザクがやっと起きたかと思ったが、それはぬか喜びに終わる。

「ルルーシュ……大好き…」

「そんな事は分かりきってるっ!!」

そう寝言を呟いてまた眠ってしまったスザクにルルーシュは怒り心頭だ。

「スザクの馬鹿っ!」

引き剥がそうとするルルーシュ、きつく抱き締めたままのスザク。

この二人の不毛な戦いはこの後、スザクが起きるまで続くのだった…

ちなみに、下半身の問題はルルーシュが捻を加えればすぐに解決する事である…

=END=


**あとがき**
うちのルルちゃん実は馬鹿説(笑)
スザクが絡むともう駄目な人(笑)
07.01.01